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姿勢/ロルフライン [S.I.について]

久しくS.I.について書いていなかった気がしますが、
今回は少しS.I.を知ってもらえる内容です。

友人が自分のサイトをかっちょええのにリニューアルしたので、
見せてもらったのですが、
トップページの図がよく書けていて皆さんにも見てもらいたくなったので
そんなのもからめて、S.I.的よい姿勢について少し書いてみようと思います。

これが友人のサイト(http://www.metodorolfing.com/)から
拝借した図です。もちろん了解済みですよ。

Alignment.png

ぼくは「アライメント」という言葉をよく使うのですが、
身体を便宜的にパーツごとに視た場合の配列、整列具合のことを指します。

この図は、身体を横から見た場合のアライメントですが、
一番左の理想的な状態に対して、右に並ぶ様々な癖のある姿勢があります。
自分に似ているなー、なんてのもありますか?

ロルフィングを創始したロルフ博士は、ストラクチュラル・インテグレーションを
ロルフィングと呼ぶことをはじめは嫌がっていましたが、
このサイドラインについては、姿勢を見る上での重要性から
「ロルフライン」と命名していたようです。

ぼくらも、ロルファー同士、プラクティショナー同士の会話では
ロルフラインとか、単にライン、というとこれを指します。

では、なぜこのラインが大切か、という話ですけれども、
この一本のラインが(ラインに)整えられていることが、
静的にはもっとも”重力と仲良し”の状態だからです。

”重力と仲良し”? と思った方、ちょっと理科の復習です。

「作用反作用」 小学生かな?習うのは。憶えていますか?
細かな要素を省いて、シンプルに言ってしまうと、
物が動かずに止まっているということは、

作用している力とまったく同じ大きさの力が、
正反対から作用して、打ち消しあっている。
すなわち、力は”ゼロ”と同じ。

と、いうことです。
ぼくのサイトにも、ブロックで模式的に書いていますが、
キレイなロルフラインのほうは重力の”G”矢印が上を向いています。
自分の身体の重さだけ、つまり身体に作用する重力の分だけ
下から支えてくれることを表わしています。
間違っても、”上から引っ張ってもらう”ワケではありません。

逆にラインが整っていない身体は、
重さが下だけではなく、崩れ落ちていく方向にも働きます。

下(鉛直)方向は重力が支えてくれますが、
横に崩れていく分は、誰が支えるのでしょう?
そう、その身体の持ち主、自分自身ですよね。

つまり、自らが崩壊(!)しないように、
姿勢の悪い人たちは四六時中、力んでいるわけです。

でも、たいていの人はそんな自覚はありません。
ボケちゃってるから(!!)。
そして、キレイな姿勢がどれだけ楽なものかを、知りません。
四六時中、余分なエネルギーを消費していることで、
自分の力が発揮しきれていないことを、知りません。

茹で蛙の話しはご存知でしょうか。
熱い湯にカエルを放り込むと、当然びっくりして飛び出しますが、
水の中に入れて徐々に温めると、気づかずに茹ってしまうらしいです。

そう、我われの身体も、徐々に進行するので慣れてしまうのです。
仕事の終わり頃には、あー疲れた、が当たり前で、
姿勢が悪いせいだなんて、これっぽっちも思わない。

脳は意外と簡単に慣れるというか騙されてしまいますので、
どうせなら、S.I.を受けてよい方向に騙されましょう。

上の図で、まっすぐでない人たちは少し背が低いですが、
歪みや捻れの分、縮んでしまいます。
今日も、しばらく前に10セッションを受けた人と話をしていたら、
身長が1.5cmも伸びた!と言っていました。
いや、伸びんたんじゃなくて戻っただけ。です。

そしてなによりも、
左端のような姿勢でいる限り、
身体的な慢性的な症状とはまったく無縁です。
自由で軽く、元気な身体!これがいいです。


では、また。


ロルフィングとエニアグラム [S.I.について]

いよいよ来週からマーク・カフェル博士の
エニアグラム・ワークショップ(詳細クリック)が始まります。

以前の記事にも書きましたように、
講師のマーク・カフェル博士はロルファーです。
ロルファーがなぜエニアグラムを?という質問をいただきましたので、
ロルフィングの歴史を含めたその関係を少し。

アイダ・ロルフ博士は筋膜に着目し、それが人の身体の中でどのように働き、
どのように影響を及ぼすか、優れた洞察力とリテラシー能力を用いて、
試行錯誤しながら模索していました。

当時ストラクチュラル・インテグレーションとしては、
まだ確立されてはいなかったもののすでに驚異的な施術をする
女性として評判になっていたので、
60年代のヒューマンポテンシャル運動のメッカであったエサレンで
中心的な人物だったフリッツ・パールズの目に留まり、
カリフォルニアのビック・サー、エサレンへと招かれます。

そこでさらに実践を重ね、いよいよストラクチュラル・インテグレーションが
確立されていきます。

その頃、すでに彼女のセッションを受けた人たちは”ロルフィング”と
呼んでいたらしいのですが、ロルフ博士自身は気に入らなかったようで、
ヒューマン・インテグレーションとかいくつか考えた中で
”ストラクチュラル・インテグレーション”と名づけ、
ロルフィングという愛称をしぶしぶ認めたのはずっと後のようです。

ロルフ博士は自分の専門である生化学だけでなく多分野に渡る
知識・経験を得ていたようで、ストラクチュラル・インテグレーションを
練り上げる中でも、洋の東西にかかわらずあらゆる有効と思われる手段を
咀嚼、吸収し、そのエッセンスを取り入れました。

そして、第1次G.S.I.(ロルフ・インスティテュートの前身)以前に
ロルフ博士が指導したロルファーはさらにロルフィングを深めるために
各々”指令”を受けていたようです。

その中で、心理学者であったカフェル博士はアリカ研究所へ派遣され、
エニアグラムを学ぶことになります。
しかし、カフェル博士はアリカ研究所でエニアグラムを学ぶというよりも、
オスカー・イチャーゾとエニアグラムのさらなる研究をしていたようです。
また、同時にアリカ研究所でロルフィングを教えることもしました。

そんな役割分担の中で、ロルフ博士が直々に選んだ最初の
ロルフィングインストラクターであるエメットとピーターは
ベーシック10シリーズをアイダが教えたそのままに、
忠実に受け継ぐことを使命とし、80年代後半から
革新的な雰囲気が強くなったロルフ研究所をは離脱し、
第2次Guild for Structural Integration(G.S.I)を設立します。

また、昨年来日したエド・モーピンもそんな一人で
「あなたは本を書きなさい。」といわれ、長年の実践の末、
”A DYNAMIC RELATION TO GRAVITY”(和訳あり)を記します。
book1.png

さて、ロルフィングは完璧ではありません。
ロルフ博士自身、まだ始まったばかり、と言っています。
彼女亡き後、どれほどの進歩発展を見据えていたのかはわかりませんが、
エニアグラムにもあるような数の神秘にも
多分に興味を示していたことは確かなようです。


そして、カフェル博士の研究したエニアグラムは
イチャーゾが教えるために整理する以前の内容もあり、
また、ロルファーであり心理学者でありというバックボーンから
エニアグラムをあらゆる角度から理解しているものと期待しています。

兎にも角にも、楽しみなワークショップです!


では、また。



Structural Integrationとは [S.I.について]

Structural Integration(ストラクチュラル・インテグレーション)を説明するのは、
なかなかもって、難しい。

あまりにもシンプルなコンセプトをもった、
あまりにも奥深い徒手施術、
といったところでしょうか。

とてもシンプルなものなのに、何がいったい難しいのか。
それは、世の人が自分や自分を取り巻く当たり前のこと
(例えば空気とか呼吸とか)に対して、
日常的に意識したり感覚したりということがないため、
その重要性を自分のものとして考えるのに慣れていないからかもしれません。

でも、全ての人は、
生を受けて、死を迎えるまで、
物の理(ことわり)との関係性の中で過ごします。
そのひとつが"重力"です。

あなたと重力の間には、どのような関係性が?
とたずねられたら、答えに窮してしまう人もいるでしょう。

これからもさまざまな角度から、S.I.について
書いていこうと思いますが、
ひとつの答えを書いておきましょう。

「重力は私にとってなくてはならない、  私を助けてくれるかけがえのないチカラです。」

では、また。

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